とあるネットワーキングイベントでのこと。
この日はマーケティングにフォーカスしたシンポジウムで、私自身、非常に楽しみにしていたイベントでした。いつもなら友人との話が尽きない私も、その日はスピーカーの話を一言たりとも聴き逃すまい…と、集中していたのです。そして、一人目の講演が始まると…これがなかなか面白い。
ところが…。
背後から、喋り声が聞こえてきました。「静かにしていただけませんか?」そう言いたくなりました、背後に座っている女性とその友人に。講演が行われている最中に近くでお喋りなどされると非常に気が散るものです。講演者にも失礼だし、何よりお喋りをしている人のイメージも悪くなります。
ですが、これで終わりではありませんでした。
あまりにうるさくて集中できないので、席を移ろうか…と考えていたその時。MCが立ち上がり、講演者にお礼を言いました。そして、次のスピーカーは…。
さっきまで私の背後で喋り倒していた、彼女だったのです。
部屋の中の全員が温かい拍手で彼女を迎えました…そう、私以外の全員が。
話を聞く気にもなれず、私は気分転換に外に出ました。部屋に戻ると、その彼女は個々のイメージを損なわないためにソーシャルメディア上で気を付けるべきことについて話しているところでした。皮肉なものですね。
イベント後、友人たちと話しながら考えました。人の『ビジビリティ(認知度・知名度)』はどのタイミングから形成されるのか。私の背後にいた講演者の女性は、壇上に上がる前に、そして彼女自身も知らぬ間に私や周囲の数人と『クレディビリティ(信頼)』の関係に進むチャンスを潰してしまいました。このように、自分でも気付かぬうちに自身の『ビジビリティ』に傷を付けていることが、一体どれくらいあるのでしょう?
例えば、車を降りた瞬間「汚いな…洗わなきゃ!」と思ったとしたら。同じ車を見て同意するクライアントや潜在顧客は何人いるでしょう?
例えば、クライアントの事務所の前で携帯の相手に怒鳴り付けていたとしたら。それを事務所の中から聞いているクライアントの秘書はどう思うでしょうか?
そう、クライアントに会う時ではなく、クライアントの事務所前に到着した瞬間から『ビジビリティ』を上げることを意識していなければならないはずなのです。
私がそう言うと、友人の一人が言いました。
「いや、朝、身支度してる時からじゃないか?」
ごもっともです。私にもまだ伸びしろがあるようですね。
………
Asentiv 創設者の一人であるエディーのお話です。私たちの行動はいつ誰が見ているかわからない。不用意な行動が将来の自分のチャンスを潰しているかも知れない…と考えると、耳が痛い反面、気が引き締まりますね。
次回もお楽しみに!
今後の Asentiv Japan 研修スケジュールは以下の通りです:
売上と人脈を急上昇させるビジネスパートナーの作り方『Go- PEN』行動スタイル
【東京】8月21日 14:00〜18:00
10月6日 9:30〜13:30
【三宮】10月22日 12:30〜15:30
『Referral Success 101』一生尽きない「新規顧客」との出会い方(基礎編)
【東京】9月12日 10:00〜13:00
10月26日 9:30〜12:30
11月14日 14:00〜17:00
【三宮】9月12日 15:00〜18:00
11月26日 15:00〜18:00
『Ignite Your Business (IYB)』一生尽きない「新規顧客」との出会い方(戦略構築とその実践編)
週末集中コース(9:00〜19:00 ランチ付)
【東京】9月7日(土)〜8日(日)・9月15日(日)〜16日(月祝)
【福岡】9月28日(土)〜10月1日(火)
週末半日コース(10:00〜16:00 全7回)
【三宮】12月14日スタート(3月7日まで)